およそ1か月前のある日、普段通りパソコンを使ってネットサーフィンしたりゲームしたりしていると「ぷすん。」と勝手にシャットダウンしてしまいました。
えっ、なにそれ怖い。大丈夫なの!?
びっくりだよね~。とりあえず原因探ってみなくちゃね~
こちらの記事ではKP41病の発生から対策方法まで、私のパソコンで症状が出なくなった方法をお伝えします。
KP41病は原因がハッキリせず、他の方が効果アリとされた対策を施しても直らない場合があります。こちらの記事はあくまで「私の環境」でうまくいった方法ですので、解決法のひとつとして参考にしてください。
【発生編】ゲームをしていたらPCが勝手にシャットダウンした
私はゲームが大好きで、ゲームをするためにパソコンを新調したくらいです。
スペックはこちら。
OS:Windows 10 Home 64ビット 正規版
ディスプレイ:23.8インチ液晶モニタ(IO-DATA)
キーボード/マウス:無線キーボード・マウスセット+スピーカー
CPU:Ryzen 7 3800X
CPUクーラー:なし (AMDリテールCPUクーラー)
マザーボード:ASRock B450M Pro4 (別VGA)
ケース:Thermaltake Versa H26
メモリ:Crucial DDR4-3200 32GB (16GBx2枚)
SSD:SSD Crucial P1 500GB (m.2)
HDD:なし
光学式ドライブ:DVDスーパーマルチ ASUS DRW-24D5MT
グラフィック(カード):Geforce RTX2060 SUPER 8GB
地デジチューナー:なし
カードリーダー:なし
電源ユニット:80PLUS Bronze 600W 電源
パソコンのスペックについてはあまり詳しくないので、詳しい友達に相談してこのBTOパソコンをオススメされたのでそのまま買った感じです~。
お値段なんと20まんえん~~~☆
一応電源はプラス料金払ってより良いモノにグレードアップした感じ。
元々持っていたパソコンがもう10年前くらいに購入したモノで、Windows7から10にアップデートしたのはいいものの、メモリが増設しても4GBくらいなので動作が遅くて遅くて…。
上記パソコンを買ってからはサクサク動くし、動画見ながらゲームできるし最高だったんですよね~。
休みの日は寝る直前までプレイしているし、起きてすぐプレイしちゃうし、1日中パソコンはつけっぱなしにすることもしばしばで…。
この日もパソコンにインストールしたゲームで遊んでいました。
すると遊んでいる途中に「ぷすん。」
パソコンが勝手に落ちてしまったのです。
いやいや、待って…!?何が起きたの!?
【究明編】PCシャットダウンの原因はなに!?
自分で操作してシャットダウンしたわけではないので、何がトリガーになってシャットダウンしてしまったのかな~?と、PCのイベントログを見てみることに。
イベントビューアーを見てみる
ご存じない方も多いかもしれませんが、Windowsパソコンって「いつ起動した~」とか、「いつシャットダウンした~」とか、ログとして記録されていて、簡単に見ることができるようになっているんです。
私も仕事の問い合わせ対策で使うまではそんな機能があることすら知りませんでした。
社畜スキルがこんな形で発揮されるとは…(笑)
Windows10パソコンの場合、以下の要領で確認することができます。
画面左下のWindowsボタン⇒Windows管理ツール⇒イベントビューアー
なにやら訳の分からない画面が出てきますが大丈夫です。
左側のツリーから
Windowsログ⇒システム
を選択し、真ん中の欄にWindowsのシステムログを表示します。
日付順に並んでいるはずなので、パソコンが勝手にシャットダウンしてしまった日付時刻までスクロールします。
ありました…。
重大エラー…!?!?!?
左端にレベルが記録されていて、「情報」というのはただの正常ログなので気にする必要ないんですが(普通にシャットダウンしたときとか「情報」でログが残ります)、重大って…(汗)
ええと、内容は…
システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました。このエラーは、システムの応答の停止、クラッシュ、または予期しない電源の遮断により発生する可能性があります。
なかなかにヤバい案件かも。。。
Kernel-Power 41ってなんだ!?
とりあえずイベントビューアーは読んでもよく分からないので、インターネットで検索します。
このとき、下の方に書かれている「イベントID」で検索すると解決までが早いんです♪
↓こんな感じ。
「ソース」欄の「Kernel-Power」をくっつけて検索するのもいいと思います。
KP41は原因不明の難病だった
検索結果を見てみると、「KP41病」という言葉ができるほど、原因不明の難病らしいですね…。
この「KP41病」に共通しているのが、イベントビューアーの詳細情報を見てみると、「EventData」がすべて0ということらしいのです。
はい、私もすべて0でした。
これは、「発生したエラーを記録することができなかった」ということを意味していて、つまり、『原因が分からないエラー』ということを示しています。
簡単には解決しそうにないことは分かりました。
このパソコン買ってまだ1年半なんだけど…。
「解決した」という記事よりも「解決法は分かりません」という記事の方が多くて正直買い替えるしかないかもしれない…と思いましたが、一応いろいろやってみて今のところ再発していないという段階まで戻れたので、記録しておこうと思います。
【対策編】手当たり次第にやってみる
原因がはっきりしない以上、いろいろ試してみるしかありません。
分かりやすい切り分け方として、ソフトウェアとハードウェアに分けて考えてみましょう。
ソフトウェア(OSなど)なら設定を変更すればどうにかなるけど、ハードウェア(電源やハードディスクなど)なら最悪買い替えや組み立てが必要…というイメージです。
ソフトウェア編
とりあえず、無料で自分でできる範囲で…となるとパソコンの設定あたりかな、と思ったので、まずはソフトウェア周りから調査してみます。
その1
対策記事の中で特に多かったのが、
- Windowsの省電力設定
- 高速スタートアップ
等の電源設定を見直す、といったものでした。
高速スタートアップはOFFにしていましたが、電源プランの設定が「バランス(推奨)」になっていたので、「高パフォーマンス」に切り替えてみます。
効果ありません…。
その2
ゲームをするためにNoxやブルスタ等のエミュレーターもインストールしていたので、ひとまずそれらのエミュレーターをアンインストール。
公式のPC用アプリのみで遊ぶことにしました。
ハードディスク容量がガクッと減ったりしたので、期待しましたが…
残念、効果ありません…。
その3
Windows10ではよく使うアプリやファイル等をすぐに取り出せるようにメモリにロードしておいてくれる機能なんかがついているらしいです。
ねるるさんは〇〇のゲームをよく起動している。
じゃあ、パソコン起動時に〇〇のゲームデータを読み込んでおいて、すぐに起動ができるようにしておいてあげよう!
…みたいなことをやってくれるプログラムがあるそうで。
便利な機能ですが、これが悪さをしてKP41病の原因になっているかもしれない…という記事を発見しました。
サービスプログラムのようなので、OFFにしてみます。
「Superfetch」というサービスです。
私のパソコンでは「SysMain」というサービス名で登録されていました。
スタートアップの種類が「自動」となっていたので、「無効」にしてみます。
うーーーん、ダメですね(´;ω;`)
ハードウェア編
ソフトウェア周りで思い当たる部分が他になくなったので、ハードウェア周りを調べてみます…。
ハードウェアは原因分かったとしても部品交換とか無理だよぉ…(´;ω;`)
ハードウェア関連はソフトウェアよりも詳しくないので不安でしたが、とにかくやってみるしかありません…!!!
その1
まずはメモリのエラーチェックを行いました。
「Windowsメモリ診断」です。
その場ですぐに再起動してメモリ診断すること約1時間…。
メモリに問題はありませんでした。
その2
ゲーム中に落ちることが多いので、ゲームプレイに重要と言われているグラフィックボードの不具合を疑ってみます。
以前ゲーム友達がパソコンがおかしくなったとき、「グラボが逝った」と言っていたので、確認方法を聞いて調べてみることに。
デバイスマネージャーからディスプレイアダプターのプロパティをチェックします。
デバイスの状態は…
「このデバイスは正常に動作しています。」
うーん、はずれですね(´;ω;`)
ちなみに、ドライバーも最新…。グラフィックボードではなさそう…。
その3
こうなるともう電源周りしかなさそうです…。
とりあえず配線を見直すことにします。
パソコンの電源をタコ足配線で取っていたので、壁から直接取ることに。
(ケーブルの長さが足りず、延長コードは使いました。)
なーーーんにも、変わりませんね…。
その4
電源も違うとなると…マザーボード!?
マザーボードとはなんぞや?レベルで知識がない範囲なので、かなり困る…
マザーボードとはパソコンの土台となる部分で、メモリやグラフィックボード、電源もすべてココに繋がっています。
マザーボードが原因だった場合、私では交換は不可能なのでパソコンを買い替えるしかないと腹をくくっていました。
何したらいいのか分からんけど、BIOSってマザボに乗ってたはずだし、起動してみるか~
BIOSというモノに関しても社畜業務で知ったプログラムなのですが、パソコンを起動するときにWindowsのロゴとか出ますよね?(最近のパソコンは起動早いからあんまり目にする機会ないかな…?)
アレが出るタイミングで特定のボタンを連打していると初期設定を行うためのメニューに入ることができるんです。
普通は設定変更しなくていい部分なので、裏メニュー的なものと思っておけばいいかもです。
まあ、普通に家電量販店で買ったパソコンの場合は起動時の動作なんかを適切な状態にしてくれているので、馴染みないかと思いますが、自分でパソコンを作っているような方には一般的なセットアッププログラムになっているんです。
以前BIOSを起動したときに、電源等の電圧を見ることができたので、そのあたりをもう一回確認してみようと思ったんですよね。
マザボはよく分からんので、最悪でもとにかく電源が原因…としたい願望があったがゆえ…(笑)
前と同じ感じでBIOSを起動しようとしますが、
あれ…????
起動…しない…????
画面が…真っ暗…になるぞ???????
絶 望 !
ですよね。
BIOS起動しないってことは絶対マザボじゃん~~~(´;ω;`)
マザボが原因だったらパソコン買い換えるしかないと思っていたんですから!!!
終 わ っ た … !
最終手段!?パソコン本体ケースを開けてみる
KP41病の有用対策として、BIOS初期化やメモリの抜き差し等、本体ケースを開けてバラして組み立て直したら直った!という記事もいくつかあったんですよね。
私が今まで本体ケースを開けた経験は、会社パソコンの年末掃除のときくらい。
バラしたら元に戻せなくなるから辞めておこうと思っていたんですが、もう買い換えるしかないなら、バラしちゃえ!とかヤケになって本体ケースを開けてみました。
パソコンの電源を抜いてパソコンケースを広いところに取り出したらケースを開けていきます。
まずはメモリの抜き差し!
次にグラボの抜き差し!
そしてグラボの下に隠れていたボタン電池を外して5分程度放電!
↑これらすべてググった記事に書いてあったからやってみました(笑)
パソコン内部のメモリ等、電子機器に触る場合は静電防止手袋を使うことをオススメします。素手でベタベタ触ってしまうと静電気によって故障したり、指紋が酸化の原因となり接触不良を引き起こしたりする恐れがあります。
5分程度待ったら
ボタン電池を付けて!
グラボを戻して!
メモリも戻して!
ケースを閉めて電源コードを繋いだら起動させてみます。
お願いだ…!!これで解決してくれ!!!!
電源は入るけど、モニターが真っ暗!!!
映像信号が来ていない…!?
グラボが上手く接続できていないようです。
電源ボタン長押しで電源を切り、コードを抜いたらまたケースを開けてグラボを外して付け直して…。
今度は起動画面までは表示されるけど、すぐ電源が落ちて再起動を繰り返す…(´;ω;`)
起動すらしなくなった…オワタ(´;ω;`)
諦めるのはまだ早かったです。落ち着いて確認するとメモリがうまく刺さっていませんでした。斜めになっていました。
しっかり奥まで差し込んで…
今度こそ!!!!!!
起動しました!!!!(ぱちぱちぱち~)
効果があったか確かめるために、いつも通りゲームを起動してプレイしてみます。
!?!?!?!?!?!?!
!!!!!!!!!!!!!
落ちない!!!!!!!!!
今までなら早くて開始10分程度で「ぷすん…。」だったのに、3時間も連続でプレイできる…!!!!!!
直った~~~~~~!!!!!!(かもしれない~~~!!!!)
【解決編】実際に効果があった対策は!?
解決編まで長々とお付き合いくださりありがとうございます。
KP41病は原因がハッキリしないので、実際に直ったと断言することはできませんが、上記対策後、1週間ゲームしていてもパソコンが勝手にシャットダウンすることはなくなりました。
実際に効果があった対策は
- メモリやグラボの抜き差し
- BIOS初期化
- サービスプログラムの停止
辺りじゃないかな~と睨んでいます。
上2つのハードウェア対策が効いているのは確実だと思います。
サービスプログラムの停止も効果ありと思ったのは、ゲームしていて落ちるタイミングって開始10分だったり、1時間だったりバラバラだったのですが、だいたい落ちる時間って20時~21時、22時~22時半に収束されていて。
実際その時間帯にプレイすることが多かったので、サービスプログラムがこの時間帯に機能してくれようとしていたのかな~?っていう推測です。
いつ再現するかまったく予測ができませんが、ひとまず
「一旦は落ち着いた」
としてこの件は完結としようと思います。
私と同じようにKP41病で悩んでいる方をお助けできれば嬉しいです~。
諦めずにいろいろと試してみてくださいね。
2021/07/04 追記
落ち着いたはすだったんですが、わずか1か月で再発してしまいました。
その際の対処法は下記記事をご覧ください。